2020年11月30日月曜日

「パートで働きたくなる誘惑」

 「パートで働きたくなる誘惑」っていうのが最近の私にはあるのに気がついた。

30代の頃は求人誌見るのも嫌だったのにいつの間にか派遣求人サイトやパート求人サイトを見ている私・・・でも、今またパートで働くと鬱も悪化する危険もあるし、鬱の悪化によって本を書けなくなる恐れもある。そもそもコロナで求人も少ない。そして何よりもう派遣の仕事はいつクビを切られるかわからず、50近い私において雇われる可能性もほぼ、ない。それこそ今は、障害年金でお金もなんとかなっていて、イベントの企画もあって、ぜひ本を書いてください!と言われてもいるのにこの誘惑は一体なんだ?と思うと、一つは労働の「現場感」が薄れるのではないか、という怖さ。でもそれは根深くなくてもう一つは、パート労働せず本を書く、ものを語るということで、「労働の現場にいる」という自分の中の言い訳が通用しないことが怖いのだ。もう20年近くダラダラとパート労働や派遣労働をやって(そして鬱になって続けられなくなったり、クビになったりしながら)、もういいだろう、次の段階にいっても良いだろうと思うのに、奇妙にそれが怖いという矛盾!昔は働くのが怖かったが、今はいわば「パートという足場なくして、ただ言葉一本で勝負することの怖さ」というべきか。でもおそらく今の私にはパート労働しながらではできないことを書こうともしているので(調査しないといけないことも多い)、この「パートしたい誘惑」を避けないといけない。こうやって書くとこの誘惑、実に取るに足らない感がある。本当に人間思いもよらないことが自分の外側にも自分の内側にも起こるものだ。


0 件のコメント:

コメントを投稿