2020年10月18日日曜日

【ご報告】中曽根康弘元首相葬儀の国費使用反対ならびに弔意表明を求めることに反対行動について



 さて、中曽根元首相の国費使用ならびに弔意表明に対する抗議行動を行ったのですが、

結果から言えば「行動」さえさせてもらえず、「プラカ」を持ってサボテンのようにたたずむことも敵わず
警察から私と一部の友人は公道を通してもらえませんでした。
皆さんにもこのことを知っていただきたくメールした次第です。
とにかく品川、高輪で起きたことは想像もつかなかったことでした。とりあえず私が分かってる知り合いの人たちは結果的には拘束されず無事で、それだけは良かったと思いますがひたすら恐ろしい状況でした。もうこの国は完全に振り切れた警察国家そして軍事国家非法治非民主国家だと断言していい、そう感じました。
と言うのも私と何人かのサボテン柄のマスクをしていた人々は現場どころか、まず品川駅の高輪口の横断歩道で警察に体を寄せて立ち塞がれ、通してもらえなかったのです。
その時点でシュプレヒコールもプラカードも何も出してません。サボテンのマスクだけです。それでマスクを外して(白いマスクに付け替えて)横断歩道を渡り、そして葬儀会場に向かう路地を曲がろうとしたときに(そこでも私たち以外の人も)警察に止められ通ることができません。それならばタクシーでと思ったらずっと警察が私たちをつけてきて、高輪駅近くでタクシーに乗って会場付近を走ろうとしても、他の車は通しているのに私たちの車だけは通させてくれない(つまりもう公安や警察に顔と行動をマークされている)状況でした。そして彼らは私(と一部の友人)が諦めて品川駅付近の某ファミレスに入るとこまで警察はチェック試続けていたのでした、この間においても私(たち)はシュプレヒコールもプラカードあげることも何も行動できません。
 私たちは横断歩道を通させてもらえないあたりで、グループがバラバラになってしまい、一部の私の友人たちでタクシーに乗ったひとたちは、実はそのまま会場の入り口真前まで行けたとのでした。また私たちのグループではない違う団体も中で抗議ができたと言うことです。要するに勝手に警察が危険視したものは道を通さず、「危険ではない」と判断したものは通す。そう言う法律に基づいた行動ではない「恣意性」が警察の中で働いていたと言うことです。
結局私と一部の友人はプラカを掲げて付近を佇むことさえ叶わず帰宅の途につくことになったのです。(このパラグラフの部分については会場内部で抗議行動された方から事実と違うとの旨をご指摘いただきました。下記ご指摘の部分を追記として修正いたしましたの合わせてご覧ください)
しかしその会場ど真前まで行った人は、そこで「恐ろしい」ものを見たと話してくれました。
まず会場入り口には人っこ一人いない。左翼はおろか右翼もいない。そして何よりマスコミもいない。
そんな状態で、会場入口には今度は警察ではなく軍隊もとい自衛隊が何百メートルも列をなして手を後ろに回して「起立」の姿勢でいるのです。そして時々ものすごい大声で号令をかけていたとのこと(意味はわからない)。友人たちはこれを見たとき「恐ろしいものを見た」「ここから離れたいと思った」「戦前かと思った」と口々に語っていました。
 そんな中で今日マスメディアのニュースを見たらたったこれだけしか書かれていません。
中曽根元首相の合同葬 菅首相追悼「改革精神受け継ぐ」
故中曽根氏に最後の別れ
今回行われたのは中曽根元首相を国費で行い事実上弔意表明を強制することによって
「戦時性暴力を行った人間に責任を問わず戦争責任を曖昧にして良い」
「原子力発電推進の責任を問わなくて良い」
「労組を潰し労働者の弱体化はなされていい」
「男女雇用機会均等法・派遣法・第3号年金などで女性を分断し、結局女性の社会的地位や尊厳などはどうでもいい(この女性の尊厳などどうでもいい、は戦時性暴力被害者に対する姿勢と共通のものを覚えます」
「『日本は単一民族』などと言う嘘をナショナリズムを押し通すためについても良い」
「そのことに異議申し立てする奴は許さない」
「このことに異議申し立てる奴は『危険分子』」
「表現の自由なんて消し去る」
という国家側の姿勢及び価値観の正当化がなされたのだと私は解釈しています。
私は昨日の出来事を経験した友人たちで文集を作りたいと今、考えてます。
また、この状況へのマスメディアの危機感の薄さも改めて怖さを覚えます。
でも今日はなんとか寝込むことなく、動けそうです。ただし、疲れ果ててしまい大盛りのパフェを食べたので昨日で1.5kgも増えました。ダイエットしていると言うのに今回のダイエット破りのみは国家のせいだと思えてなりません・・・
と軽い冗談(?)でも入れないと、本当に押しつぶされると思いました。
これを読んでくださっている皆様とは、この現実や思いを共有できればと願いながら報告書きました。読んでくださりありがとうございました。画像は結局抗議行動の中で出すことが叶わなかった(安っぽーい作りにした)プラカードです。
追記:この日の行動で、会場内部で抗議をされた杉原浩司さんから自分たちが団体ではなく個人有志に過ぎないということ、また警察から通したのではなく、葬儀開始時間から30分ほど遅れて登場し、バラバラに歩いていき、ホテル入口(正面ではない)の警備がほぼノーマークだったところを見逃さずにドンドン前進したというご指摘を受けました。確認をせず失礼いたしました。追記として掲載させていただきます。
滝澤 寿章

2 件のコメント:

  1. ご報告ありがとうございます。
    Twitterに載せておられたリンクからだと飛べなかった(Googleログイン画面に飛んで、ログインあとも栗田さんのブログには飛ばなかったです)ので、検索からブログを探しました。
    私だけならよいのですが…。

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    1. 返信遅れてすみません。そうなのですね。ちょっと検証してみます。ありがとうございます。

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