2022年3月22日火曜日

社会運動団体で発生した性暴力への対応をめぐる対話(小林美穂子・稲葉剛)を読んで

 社会運動団体で発生した性暴力への対応をめぐる対話(小林美穂子・稲葉剛)

を読んで以下、感想を書き記したいと思います。最初はFBに掲載したものを、改めてブログに掲載し直しました。お読みいただければ幸いです。

社会運動内における性暴力、種々のハラスメントにはさらに言いたいことは山ほどあって、それを本にしたいと言ってもなかなかいわゆる商業誌の本にならないので(出版社からは断られることもアリ)、もう文学フリマとかで売る自費出版本にしようかなと思っています。

日本社会の背景、つまり私が"ぼそぼそ声〜"で語ったように「社会運動も社会の内側にある」という問題と同時に「社会運動特有の問題」も抱えていると思うのですよね。

それこそこのシェアした対話が、なぜ「小林さんと稲葉さん」で可能でかつ注目されるのかということ含め(このお二人の関係性をどうこうここで言いたいわけではありません)、運動内の「公私」の境目の問題なども考える必要があります。ぶっちゃけて言えば運動内で誰かと誰かが付き合うことはままあり、それを咎め立てする気は私は全くないのですが、しかし同時にいわば仕事仲間が家族でもあると言った「公私」の境の曖昧さが、仲間内の庇い立てとか、問題が明らかにできない一因につながる場合もあります。私自身は恋愛のパワーが組織の維持に利用されている、という話を"ぼそぼそ声〜"で語りました。

しかしこれはそれこそ今の日本のトップが血族ばかりで繋がっていることと(安倍晋三とか麻生太郎を見ると明らかで、麻生太郎は皇室とも血縁関係ですよね)それこそ大きなレベルでも小さなレベルでも"相似"のようにおきていることなのでしょうか。もちろん量的な問題では圧倒的に麻生太郎とかの問題の方が大きいわけですが、しかし問題は小さいレベルでも通底しているというべきなのでしょう。この辺りの「公私」について考えることは難しいですが、必要なのかもしれません(付き合うなって意味ではなく・・・)。

あと、最後に私が語るより、やっぱり稲葉さんが語る方がインパクトが強い(ように思える)のは、人望の差なのか、キャリアの差なのか、あるいはジェンダーの差なのか・・・とモヤモヤしているということを、最後に書き残したいと思います。、私の本を参考文献にしてくださったとのこと、感謝の気持ちと、率直な気持ちは同時に存在し、それもともに書き記します。


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