25日の夜はバイトのため夜は空いていない。しかし、少しでもネット以外でも意思表示したい。そこで首相官邸前に1人でプラカードを持って立とうと決めた。
本当は12時から13時の昼休み時間に行きたかったが、寝坊し断念。国会議事堂駅に着いたのは12時50分だった。
外は雨。右手に傘、左手にプラカを持ちながらうろっとする。すでにかまぼこ警察車両も設置され、警察がうろうろ歩いている。通行人と同じくらい警察や警備員がいるような印象さえ受ける。歩く人の邪魔にならず、傘を持ちながらプラカを持つ場所を探し回っているうちに首相官邸の前あたりに着く。首相官邸の真ん前は警備員やら警察官ものすごい多いので、地下鉄の入り口あたりが立ちやすいのでよっこらせと傘を持ちつつプラカを掲げたら、すごいスピードで警察が近づいてきた。
「プラカード下げてましたよね」
「はい。」
「なんでここで立っているんですか?首相官邸側にいましたよね」
「あそこは立ちづらいからです。こちらの方が傘をさして立っていやすいだけです。何か法的に問題はありますか?」
「いえ。ありませんが・・・プラカはなんて書いてありますか」
「戦争反対ですよ!!」
「はい・・・もしよければあちらにどうぞ」
と、なぜかより首相官邸に近い側の道路を指し示す。人も確かに多いし、立ちやすくもあるがなんなんだ?と思って移動したところ、やおら警察が無線を取り出し、話し出した。
「はい・・・プラカを持ってる人間がそちらに向かいます。水色のパーカー、青いジーンズ、黒いスニーカー」
え??ナニナニ?警察がマークするために、私の立ち位置を支持して来たわけ??
移動をしたところ、もう1人の警察(先ほどの無線の受け手と思しき人物)が私のところにやってきた。
「おひとり様ですか」
「はい。おひとり様ですよ」
「拡声器などは」
「何にもありません。ただ立っているだけです」
「どれくらい立ってますか」
「私が疲れるまで」
とやりとりした後、私の向かいでズーーーーーーーッと立って私を監視しているのだ。マンツーマンのガードなんてバスケットボールじゃあるまいし、もっと監視するべき人間はいると思うのだが、まあ仕方ない。プラカを持ってととにかく黙って立っているのが今日の目的なので、そうした。心の中ではなぜか「主の祈り」(注 聖書の中でイエスが教えたとされる祈り)が過ぎってならなかった。
途中、スーツ姿の男性2人、警察官に「衆議院の事務局はどこですか?」と聞いている。警察官もわからず、思わず「衆議院会館ではないのですか?」と聞いてしまったが、そうではないらしい。道案内としては役に立たなかったのは残念なことである。
主の祈りを何度心で唱えたかわからないが、30分弱は立っていたと思う。足もちょっと疲れてきたので撤退した。しかしたかだかプラカードを持ってきただけでこの始末である。
戦争反対に対するバッシングの背景にこういう体制もあるだろう、と思えてならなかった。
夜のデモが少しでも社会を変える声として響き渡りますように。


